歯科医療の分野でインプラントという場合は「人工歯根」の事、又は人工歯根を使う治療全般を言います。
私達が何かの理由によって歯が失った場合、それを補う手段としては一般的に義歯を利用します。
しかし義歯を使う場合一番問題になるのは耐久性の問題です。
私達が食べ物を噛む時に歯に掛かる圧力は前歯で約10~20kg/c㎡、大臼歯(奥歯)で約50~60kg/c㎡だと言われています。
つまりたった1cm四方の狭い範囲に時には大人の体重に等しい力が掛かっているわけで、故に義歯を利用する場合はこの圧力に如何に耐えるかという事が課題でした。
義歯と言えばすぐに頭に浮かぶのはお年寄りが良く使っている「総入れ歯」ですが、この総入れ歯の場合の噛む力は自然の歯の1/3~1/5程度しかありません。
総入れ歯の方が硬い食べ物が苦手というのはこの咀嚼力(噛む力)が不足しているからです。
同じ義歯でも「ブリッジ」という治療法がありこの場合は咀嚼力は自然の歯と大きな違いは無いのですが、ただブリッジは隣接する健康な歯を利用して義歯を固定しますので、失われた歯の両隣に都合良く健康な歯が残っている必要があります。
従って、誰でもブリッジが出来るわけではありません。
それにブリッジは両隣の歯を削りますので削られた歯が虫歯になり易いなどの欠点もあります。
この様な従来の義歯が持っていた欠点を無くしたのがインプラントです。
インプラントではまず義歯をしっかり固定する為に、純チタン又はチタン合金で作られた人工歯根を顎の骨に埋め込んで固定します。
この様にしてまずしっかりした歯の土台(インプラント)を作った上で、次にその土台に義歯を固定します。
従来の総入れ歯やブリッジなどの治療法はいずれも義歯の根元は顎の骨に固定されていなくて宙に浮いていたのですが、インプラントの場合は自然の歯と同じ様に顎の骨に義歯が固定されています。
この為インプラントで治療した義歯は自然の歯と変わらぬ咀嚼力を持ち、しかもブリッジの様に支えとして他の歯の助けを借りる必要もありませんので、ほとんどの歯を失った場合でも自然と変わらぬ歯を回復する事が出来ます。
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